前回の記事で、スキムボードにおいての「ターン」について、悪いポイントについていくつか紹介しました。
いくつか当てはまる点があれば、受け入れて直すことで次のステップに進めます。
前回の記事はこちら→「スキムボード」 ターンができない人の決定的な弱点とは?上級者まで一直線。今回はもっと具体的な「ターン」のやり方・コツを紹介します。
「ターン」のやり方・コツとは?
スキムボードの「ターン」ができない人の理由について、挙げだせばキリがないですが多くのひとに見受けられる、出来ていない3つのポイントから考察していきます
- 波に到達する速度
- 到達した際の姿勢
- 波の上でのボードや体の取り回し
(1)波に到達する速度
私がターンするうえで、一番重要な項目が波に到達する速度です。
「なんだ、こんなことか・・・」と思った人は、ド素人です。「ターン」をする上で大事な本質を理解していません。
すべての起点がこの項目であり、効率的に上達する、尚且つ誰でもできるポイントです。
波に到達する速度が重要である理由
- 波へのアプローチ回数が増える(経験値向上)
- 得意なタイミングでのアプローチ調整が可能になる
- 「ターン」が下手でも、速度を利用すれば上達する
注意点
「足が遅いから無理」ではなく、「テイクオフ」と「タイミング」で修正できる
これを意識して総合的に得られる経験値は
- タイミングを見極める能力が上達
- テイクオフの上達
- 自身の「ターン」における改善点の早期発見(アプローチできる数が増えれば、必然的に「ターン」の初動に差し掛かる回数が増える)
- 十分な速度で「ターン」をすることで、余力が生まれロングライディングができる余地が生まれる
具体的な策
波に到達する速度を改善するには「テイクオフ」を改善することが1つの案です。
テイクオフを甘く見ている人は、上達しないでしょう。テイクオフが下手でも、うまい人は一貫して「足が速い」という事です。
「テイクオフでの移動距離は、最後の一歩の乗り込みが重要」
このときに、助走や、足のはやさは関係ありません。
これを意識する際に、やってしまいがちな事は「強く意識しすぎて、ボードが沈んでいる」人が非常におおいです。
最後の一歩の乗り込みで、最高速度をだすように調整して、ボードに乗ったら全体の力を抜いてスキムボードに力が加わらないように意識しましょう。
アドバイス(最重要項目)
なかなかうまくいかない人へ
移動距離がどうしても伸びないと悩んでいる人は、シャープなスキムボードを乗るのではなく、ワイドで浮力重視なスキムボードに変えましょう。
スキムボードにおいての「ターン」を、板のせいにしてしまうのが下手な人の特徴です。シャープな板で格好つけることはやめて、ワイドで浮力の板に変えない限りはなにも上達しません。
実際に私は、どんな板に乗ろうとも「ターン」ができるので、「ターン」について悩んでいる人は、絶対に板の形状で左右されない実力であることを認めましょう
(2)到達した際の姿勢
波に到達して初めて、この項目について悩むことができます。
(1)の項目ができない人は、この項目について悩む事自体が、勘違いしているポイントです。
到達した際の姿勢は、波の形によって全く異なります。
ですが、1番多く当てはまるポイントについて理解しましょう。
波に到達した場合に、「ターン」をするための姿勢の準備が整っていない場合が8割です。
この条件を達成するのに必要な事
- 「ターン」の姿勢を作る
- 1番をこなしながら、速度低下は最小限に抑える
※速度が速すぎて、意図的に速度を落とす場合があります。
ターンの姿勢とは?(レギュラーのバックサイド)
波に乗る際に、はじめに体をひねる動作が必要になります。スキムボードが波に乗るのではなく、自分が波にのることを意識しましょう。
この時の姿勢は、「肩を閉じておくこと」です。
波のフェイスに対して水平になるぐらいまで体は開いており、上半身は後ろ方向に反っている形であるが、重心は中心にあることが前提になります。
ここから、姿勢を閉じていきます(肩を内側に入れる・しまうイメージ
悪い人の特徴
「行きたい方向を見る」ということのみを意識しすぎて、体だけが先行して動いている場合があります。
上半身→腰→足→・・・
という風に、波に合わせて姿勢を作っていくので、「行きたい方向を見る」ことしか意識していない人は、極端に違和感があります。
「行きたい方向を見る」のは、波をのった後の動作ですので、勘違いしないようにしましょう。
(3)波の上でのボードや体の取り回し
(2)の項目がうまくできていれば、自然と波のパワーを感じながら「ターン」することができます。
強いて挙げるのであれば
- 「ターン」したけれど、波においていかれる
- 「ターン」したけれど、波にはじきとばされる。
「ターン」したけれど、波においていかれる
この場合は、
波に到達する→姿勢を作る(肩を閉じる)→開いたまま「ターン」する
というような人が多く見受けられます。
上半身→腰→足→・・・という流れで姿勢を作り、波のパワーを少しでも感じたら、
上半身→腰→足→・・・という流れで姿勢を開いていきます
※矛盾を感じるかもしれませんが、このイメージです
下記の画像のように、「左手や、上半身」が後ろに仰け反ったままのターン、もしくは前回の記事でも挙げたように、後ろ足がしゃがみすぎたまま、すべての動作を終えようとするのが悪い例(フォーム)です。
波に弾き飛ばされる場合
これは、体に力が入りすぎて、波のパワーを相殺する、もしくは変な方向に力が加わっています。
ビビらずに、体の力をぬきましょう。(上項で挙げた、姿勢が悪い場合も)
これだけで治ります
最後に(まとめ)
このように、書かれたことを考えながらスキムボードをする事は非常に困難です。
結論として意識するべきポイント、効率よく上達するポイントは、(1)の波に到達する速度です。
感覚の部分が多いスキムボードにおいて、「こうすれば、こうなる・・・」という風に考えるのではなく、「波に到達する回数を増やす」ことに努力を費やし、経験値をだれよりも上げることで、効率よく「ターン」ができるようになります。
「このスキムボードの形が悪い・・」等といって、ロクに「ターン」ができない人に、スキムボードの形状の微調整を悩むことほど、意味のないことはありません。
もう一度自分のスタイルを見直しましょう!
コメントを残す